本作は、「矢野俊策、F.E.A.R.、KADOKAWA」が権利を有する「ダブルクロス The 3rd Edition」の二次創作物です。

【ヴォイドエンカウンターについて】

 本wikiで扱われるDX3rdにおける非公式ステージ「ヴォイドエンカウンター」(以降VEと省略する)は、基本ステージよりも伝承や神話、ホラーや伝奇物としての毛色が強くなったステージであり、基本ステージよりも未知への邂逅を臨めるステージである。このwiki内では『ルール1』『ルール2』を基本としつつも、『エフェクトアーカイブ』『アイテムアーカイブ』『クロウリングケイオス』に関したデータを基としている。最低限『ルール1』『ルール2』『エフェクトアーカイブ』のみでも遊ぶ事は可能だが、その他サプリメントを組み合わせりして遊ぶ事もできる。

以下には本ステージに対する概要を記載しているが、まとめのみを確認した場合は此方を参照してほしい。■ステージセッティング

■本ステージのテーマ
 本ステージは"空虚の邂逅"と題される通り、基本ルールブックで展開される通常のレネゲイドウイルスが関わる事になって展開する時間軸や、その他ステージにも全く別の道を歩んだ独特なステージだ。もし、一言で言い表すならば、"這い寄る混沌(クロウリングケイオス)"の大きなIFであり、太古から人が空虚へと関り続け、邪神と言われる存在が"大いなるもの"としてではなく、人と同様に縛られている特異なパラレルワールドなのだ。
 この世界において、大きく他ステージと異なるのは、レネゲイドウイルスは未だ誰にも観測されていない。異能は確かにそこに存在し、レネゲイドウイルスの確かに存在はするものの、人の変革も芽吹きであるはずのレネゲイドウイルスは誰の眼にも映ってはいない。

 しかし、ヴォイド。異界(いかい)とも呼ばれる世界の裏側は、人が文明を有した頃から存在し、地球の変動や人の文明の歩みと共に鏡写しの如く姿を変え、常に人の傍に在り続けている。"もう一つの地球"と言っても差し支えないその場所は、現実には存在しない異形の力や存在の根城だ。
 神話や民話などで語られた”神隠し”や”取り替え子(チェンジリング)”の行き先、存在しないはずの神々や悪魔、はたまた妖精や精霊などの人が寓話や教訓、恐怖の存在を言の葉で紡いだ怪異すらも、異界には根差している。

 人の幻想の果て、現実とは全く理を反する世界は有史以前から人が隠匿し、その脅威から守り、研究を続けてきた未知なるフロンティアであり、『日常』と『非日常』、『常識』と『非常識』、『現実』と『空想』を隔てたような場所が、薄氷を隔てた傍にいる。そんな不確かな世界で、異界の力を身に付けたPC達オーヴァードが現実と日常を護る為に日々を立ち向かう。なんてことはない『日常』からも、『非日常』からも裏切り者となって生きる"ダブルクロス"となって物語を紡ぐ。

 空想と現実が織り交ざり、太古から異界が根を張る場所で、どのような”ダブルクロス”の物語を紡ぐのか。本ステージはそんな現代伝奇を描く為のステージなのだ。

●レネゲイドウイルスについて
 本ステージにおいてのレネゲイドウイルスは、未だ人類の手によって確認されていない。しかし、レネゲイドウイルスが存在しない訳でもない。ならば、レネゲイドウイルスは何処にいったのか?。いいや、太古からすぐそばに存在している。レネゲイドウイルスは既に地球の自然の営みに組み込まれている原始たるものであり、生命の起源として地球に利用された宇宙からの超古代の飛来者。生命に組み込まれた進化を呼び起こす原石なのだ。

 太古の地球。未だ炎に包まれた生命が一切芽吹かない星に、流星と共に降り立つものがあった。それが宇宙からの来訪者、レネゲイドウイルスを孕む大いなる存在達であり、星喰らいとも呼ばれた異形の彼等は生まれ始めている地球を喰らうべく、力の源であるレネゲイドウイルスと共に、原初の地球へと降り立ったのだ。
 生まれたばかりの星。無抵抗で終わる筈の地球は、降り立った者達から伝播したレネゲイドウイルスの最初の感染者として、意志を抱き、自らを守る為に、原初のオーヴァードとして侵略者へと反抗し勝利した。本来星喰らいとも呼ばれた彼等はその敗北によって、地球へと縛り付けられる事となり、地球の繁栄の為の栄養剤として力を注ぎ続ける事となった。

 それがレネゲイドウイルスの起源であり、勝利者としてレネゲイドウイルスを利用した地球が生み出した植物や生物。それらは全て根源的に"星喰らい"が保有していたレネゲイドウイルスに感染し、利用している。つまりは地球の生命はレネゲイドウイルスを萌芽とした感染者なのだ。

 故にレネゲイドウイルスを"ウイルス"として発見する事は難しい。遺伝子の奥深くに根付いたそれは生命に既に組み込まれたシステムであり、生命の進化の神秘そのものだからだ。

 だが、これは同時に"星喰らい"と呼ばれた大いなる存在を潜在的に内包していると言う事であり、それがオーヴァードとして人類の枠組みを超えた存在を産み出す苗床ともなってしまう。
 まるで大いなる存在へと誘導される様に力を見出された人々は、段階的に神の如き存在として枠組みを超えていく。無自覚に誘われ、見えぬ手招きに応じてしまう様に高まる力は、徐々に人の意識を塗り潰していく。確かにレネゲイドウイルスは生命の誕生に大きく寄与したが、それでも尚、侵略者の力であり、その意志も死んではいない。彼等に油断は決して許されない。

 これが本ステージにおけるレネゲイドウイルスであり、"人の隣人"と共に"侵略者"としての顔も持つ存在だ。
 

■ステージセッティング
 ヴォイドエンカウンターのステージセッティングは以下の通りとなる。
  • このステージは基本ステージは違う歴史を辿ったifの世界である。
  • このステージにおいてはUGNやFHなどの著名な組織は存在せず、各国の様々組織が異界と言う異空間での抗争や異界資源を巡る裏の闘争を行っている
  • PCは異界に巻き込まれたり、元々異界に対して関わりを持ち、一般人や表の世界の秩序を保つ存在として暗躍していることとなる。
  • レネゲイドウイルスは未だ確認されておらず、本wikiでのオーヴァードの力の源泉はイドと呼ばれる異界に存在するもう一人の自分であり、イドの邂逅によって、人間はオーヴァードとしての覚醒を果たす事が出来る。
  • レネゲイドウイルスは確認されていないが、異界に存在する『異界の石(ヴォイドクリスタル)』は膨大なエネルギーと、世界に改変を齎す特異な資源として期待されており、これを加工する事や利用する事によって、基本ステージで存在するユニークアイテムやUGN開発のアイテムは異界関係の組織内で広く流通している。
  • このステージにおいてはクロウリングケイオスステージのMエネミーが存在し、神話生物のような異形の存在や、一般的な天狗や吸血鬼、その他の幻獣と呼ばれる存在や神性、妖精のような異質な存在が確かに存在する。しかし、表の世界では基本的にそれらは観測されておらず、一部が虎視眈々と世界を蝕もうとしている。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます