本作は、「矢野俊策、F.E.A.R.、KADOKAWA」が権利を有する「ダブルクロス The 3rd Edition」の二次創作物です。

大日本帝国陸軍特別研究部隊:鎮鈴部隊/自衛隊特別調査局:わ号班

 第二次世界大戦にて誕生した日本帝国軍の研究部隊であった大日本帝国陸軍特別研究部隊:鎮鈴部隊が、近年諸外国が異界への興味を示し、資源の産出地としての価値を見出した事で、異界資源を守るべく設立されたのが、自衛隊特別調査局:わ号班であり、幾人かは忌集連出身者の人間も在籍している組織の一つです。
 元は第二次世界大戦時、戦線において劣勢を強いられていた日本帝国軍が異界に関する技術にて、兵士を直接強化し、敵国の侵略に対する有効な札とする為に設立された鎮鈴部隊が元であり、当時も異界に詳しい忌集連の幾人かが研究協力として配属され、研究は行われていましたが、実質的な研究成果をあげる前に終戦を迎えた事で、解体された名も無き部隊として歴史上からは消失する筈でした。
 しかし、研究成果を披露する事は出来ずとも、研究自体は異界に対しての技術や異界の理解を深める事になった為に、解体後の忌集連が研究を利用し、一層精度の高い異界の理解に起因したのでした。一部の話では、忌集連側の人間によって、わざと研究成果の提示を引き延ばされ、意図的な工作が行われたと言う話もありますが、それも定かではありません。

 そんな捨てられた部隊である鎮鈴部隊が掘り起こされたのは、世界大戦の後、スウェーデンの一人の学者によって発表された論文はほんの少数の人間が認知していた異界の存在を認識させるには充分な物であり、世間に広まる事はありませんでしたが、各国が目をつけ始めたのです。異界は全て地続きとなっており、同時に異界の影響が多大であった日本は各国にとっては格好の資源地として注目される様になったのです。

 終戦後、日本政府がある程度の機能が取り戻した頃、諸外国の工作員の登場にて、危機感を覚えた日本政府はかつての鎮鈴部隊を今度は防衛戦力として、自衛隊の発足と同時にわ号班と立ち上げました。とは言っても未だ発展途上であった為に自衛隊単独の設立とはいかず、忌集連の中でも政治的能力と政府中枢への繋がりを保持していた風斬家、その当時の当主であった風斬 巌による協力と忌集連の人員を取り入れる事によって、異界に対応できる部隊として発足したのでした。
 現在でも活動自体は途絶える事無く、部隊独自のオーヴァードを有してはいますが、強い忌集連との繋がりや現在でも影響力を持つ風斬家によって、忌集連のお抱え部隊として見られる事も多く、完全な独立には未だ苦慮している状況と言わざるを得ないでしょう。

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